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Python仮想環境(venv)の使い方入門

「別のプロジェクトのライブラリを更新したら、前のプロジェクトが動かなくなった」——Pythonでよくある事故です。これを防ぐのが仮想環境 venv。プロジェクトごとに独立した環境を作る基本を解説します。

📅 2026-07-19🔄 2026-08-31 更新✍ progo編集部

仮想環境とは何か

Python の仮想環境は、プロジェクトごとに独立したライブラリの置き場所を作る仕組みです。プロジェクトAでは古いバージョン、Bでは新しいバージョン——といった共存が可能になり、環境の衝突を防げます。venvは Python 3.3 以降に標準搭載なので追加インストール不要です。

venvの読み方 / 意味

「venv」は virtual environment(仮想環境) の略です。読み方に公式な決まりはありませんが、「ブイ・エンブ」「ベンブ」と読まれることが多いです。

「python env」との違い

検索で「python env」と調べる人が多いですが、venvとは別の話題であることが多いので整理します。

1. 仮想環境を作る

プロジェクトのフォルダで次を実行すると、venvという環境用フォルダができます。

python -m venv venv

pythonで動かない環境では python3 -m venv venv を使います。1つ目のvenvがモジュール名、2つ目が作成するフォルダ名です。

2. 有効化する(アクティベート)

OSによってコマンドが違います。

# Windows (PowerShell)
venv\Scripts\Activate.ps1

# Windows (cmd)
venv\Scripts\activate.bat

# Mac / Linux
source venv/bin/activate

成功するとプロンプトの先頭に (venv) と表示されます。これが「今この環境の中にいる」目印です。

Windowsで「このシステムではスクリプトの実行が無効」と出るとき

PowerShellの実行ポリシーが原因です。PowerShellで次を一度だけ実行します。

Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSigned

変更したくない場合は、cmdを開いて venv\Scripts\activate.bat を使えば回避できます。

3. パッケージをインストールする

有効化した状態でpipを使うと、その環境の中だけにインストールされます。

pip install requests

4. インストール済みを記録・再現する

環境の中身をファイルに書き出せば、他のPCでも同じ環境を再現できます。

pip freeze > requirements.txt     # 書き出す
pip install -r requirements.txt   # 再現する

このrequirements.txtをGitで共有すれば、チーム全員が同じライブラリ構成で開発できます。

5. 環境を抜ける

deactivate

6. 仮想環境を削除する

venvはフォルダを消すだけで完全に削除できます。設定はどこにも残りません。

# Windows
rmdir /s /q venv

# Mac / Linux
rm -rf venv

壊れたと感じたら、削除して python -m venv venv で作り直し、pip install -r requirements.txt で戻すのが一番速い解決策です。

VSCodeで仮想環境を選ぶ

VSCodeでは Ctrl+Shift+P →「Python: インタープリターを選択」から ./venv を選ぶと、実行・デバッグ・ターミナルすべてがその環境を使うようになります。ターミナルを開き直すと自動で有効化されます。

venv と virtualenv / pyenv / conda の違い

よくある注意点

よくある質問

venvの読み方は?

公式な決まりはありませんが「ブイ・エンブ」「ベンブ」と読まれることが多いです。virtual environment の略です。

python env と venv は同じ?

別物です。venvは仮想環境ツール、envは環境変数やシェルコマンドを指すことが多いです(上の「python env との違い」参照)。

Windowsで activate が実行できない

PowerShellの実行ポリシーが原因。Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSigned を実行するか、cmdで activate.bat を使ってください。

venvを削除するには?

deactivateしてからvenvフォルダを削除するだけです。

まとめ

「作る → 有効化 → pip install → freeze」の流れを覚えれば、環境の衝突トラブルから解放されます。壊れたら削除して作り直せるのがvenvの気軽さです。新しいプロジェクトを始めるときは、まずpython -m venv venvを習慣にしましょう。